木彫りの作品の制作期間は、約1ヶ月です。彫刻家に木彫りのオリジナル作品を依頼すると、デザインや大きさを決め、それに適した木材を彫り上げて制作してもらえます。世界にひとつだけの木の温かみを感じられる作品は、宝物になるでしょう。
木彫りの作品の制作期間とは？
木彫りの作品には、陶器や金属とは違う木の温かみを感じられるため、忙しい日々の中で荒んだ心を和ませる癒やしの存在になるでしょう。
木彫りの魅力に惹かれて、ひな人形や五月人形も木彫りのものを買い求める人や、亡くなってしまったペットを木彫りの作品にすることで、ペットを失った寂しさを埋めようとする人もいます。
木彫りの作品をよく見ると、ひと彫りひと彫りを大切に、彫られているのがよくわかるでしょう。大切に彫られた作品は木の温かみを伝えるとともに、見る人の心を和らげてくれます。
ところで、木彫りの作品は、ひとつ制作するのにどれくらいの期間を必要とするのでしょうか。
基本的に、彫刻家によって彫るスピードやスタイルが違います。木材の表面に図面をほとんど書かずに、まるで木の中から作品を取り出すかのように一気に彫り進める人や、緻密な計算のもとで完成図面と寸分の狂いもなく丁寧に仕上げる人など、さまざまです。
彫刻家にオリジナルの作品を依頼する場合、一般的な制作期間は約1ヶ月ですが、作品の大きさやモチーフによって、制作期間は異なります。
人気の彫刻家に依頼する場合は、注文が殺到していてすぐに制作に取りかかることができず、3ヶ月以上待つこともあるでしょう。そのため、季節ものの作品や手元に作品が必要となる日が迫っているものについては、早めに注文しなければ間に合わない可能性があります。
約1ヶ月の制作期間で、彫刻家はどのように作品を制作しているのでしょうか。ここでは、「デザインと予算」、「木材を準備する」、「彫り上げる」という工程に分けてご紹介します。
デザインと予算を決める
彫刻家にオリジナルの作品を依頼するときは、まずは制作してほしい作品のデザインと予算を伝えます。木彫りのひな人形や五月人形の場合は、全体の雰囲気や色味など、希望する内容を具体的に伝えましょう。亡くなったペットを木彫りの作品にする場合は、さまざまな角度から撮った写真を用意していると、再現度の高い仕上がりになります。
また、予算に応じてサイズを確定していきます。予算の都合上、ご依頼されたサイズ通りには制作出来ない場合がございます。ご了承頂ければと思います。
木材を準備する
木彫りの作品に使用されている木材は、「ヒノキ」「クスノキ」が多いです。ヒノキといえば、真っ先にヒノキ風呂を思い浮かべた方もいるでしょう。ヒノキは独特の良い香りがするだけでなく、強い殺菌効果をもっています。また、防虫効果も高いため、長期間作品を飾っていても虫がつきにくいという特徴をもっています。ただし、直射日光の当たらない風通しの良いところに置く必要がありますので、覚えておきましょう。クスノキはヒノキ同様香りが高く、クスノキ自体が樹齢一千年を超えるものもあります。耐久性という面で見るとヒノキは非常に強いものになります。
デザインや大きさによって、必要となる材料は変わります。大きい作品を作るときには、大きな木材が必要ですし、パーツを組み合わせて作品を作る場合は、さまざまな堅さの木材を使い分けることもあります。
彫り上げる
準備した木材の表面に図面を書いたら、叩きノミを使用し、不要な部分を削り落としていきます。その後、彫刻刀を使い分けながら、依頼者がイメージする作品に近付けるように、ひと彫りずつ入念に作業していく流れです。
ペットの様子を細かく再現するには、立体感が必要になるため、写真と見比べながら少しずつ彫り進めていきます。木目が美しく浮かび上がる彫った直後の作品は、素朴な味がありますが、色をつけるとさらに作品の存在感が増します。
世界にひとつだけの、オリジナルの木彫りの作品は、特別なものになるでしょう。木彫りの作品のいいところは、目で見るだけでなく、触ってすべすべとした感触やデコボコとした感触を楽しめるところです。そばで飾っているうちに、日ごとに愛着が増していくオリジナル作品は、日々の疲れを癒やしてくれる宝物になっていくでしょう。
まとめ
木彫りの作品を彫刻家に依頼した場合の一般的な制作期間は、1ヶ月程度です。彫刻家にもよりますが、デザインや大きさの打ち合わせを行い、それに合う木材を準備してから彫り上げるのに、1ヶ月程度の時間が必要です。木の温かみが感じられる世界にひとつだけの木彫りの作品は、特別なものになるでしょう。
「わきたけいこの木彫の世界」では、木彫りの作品のオーダー制作を承っております。自分だけの宝物や、特別な方へのプレゼントとして好評です。オーダーだからこそ、細かい注文にもお応えできますので、ぜひお気軽にお問い合わせください。
