生徒さん作品

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バレリーナ^^

バレリーナという題材は、ちょっと作ってみたいとは思うけど

木で作るには結構難しい~。

人間は足二本で立ってるので、すでにこれが難しい~。

更にバレリーナは細い。

全身が骨と筋肉だ。

動きに無駄がない。

などという理由から難しい~。

この作品を作られた方は以前に彫りものを習っておられたので

今回うちには新しいけど、さすが。。という仕上がり。

しかも、小刀一本で作る!

これは言うなれば究極かな。

インディアンのおじさんが外に腰掛けて、切り出しナイフ一本で

色々なものを彫って仕上げるのと似ている。

刀を一本で何か作りたいというなら

小刀だろう。

全部の役目をしてくれる。

けど、私のところではとりあえず買っては貰うけど

使うときにあまりお薦めはしていない。

先を折ることが多いのだ。

先を折ると直すのが面倒なのに、またすぐに折っちゃうのだ。

そんなわけで私自身があまり使わないのでお勧めしてないのだけど

ああやって違う先生のところで小刀一本でせっせと彫るのを覚えてきた人は

器用に使いこなしてえらいもんだ。

バレリーナに贅肉は困る。

彫ってる途中でよい筋肉の形になることがある。

このまま保存したい気持ちになるんだけど

全体にまだ太い。という時に

泣く泣くその筋肉を削ってまた筋肉なしの大根みたいなものに戻ってしまう。

太さが丁度良くなった頃にすっかり筋肉は消えうせて

この前の良い筋肉はどうやって出来てたのか思い出せない。

だらりとした足や腕が残ってるだけ。。。

という繰り返しだ。

首も背中も腰もお腹もお尻も全部緊張した筋肉なので

油断できない。

こういう意味でバレリーナを彫るのは難しいと思う。

指先はやや死んだようなのだけど

何回も何回も作り変えてくれたので

これ以上望むのは可哀想なのでここらで打ち切りにしたのだった。

指先まで神経が入って緊張させるのは本当に大変だ。

けど、見る人は、あっ、手が手抜き~~などと簡単に言うもんね^^;

台座もあっという間に波の柄にしてあって

これが裏や横まで全部柄が繋がってるのだった。

背中にも腕にも柄があるセーターみたいなもんす。

私は台座の裏には柄を入れない。

ガタガタして不安定になるからだ。

けど、こういう贅沢なことは大好きだ。

自分のものだから思いっきり手を入れて豪華なものを作るというのは良いものだ~。

すばらしい作品だわあ~。

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