如意輪観音

 

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この仏像を

彫ってみたい、、という生徒さんが、いて 早速仕事開始している^^。

とっても楽しみだ。

こういうものはデッサンと同じで勉強として

出来る限り、作れると良いなーと思う。

ついでにこの観音さまの本ってのが

全部の角度から丁寧に写してあって有難い。

本物は大きかったり、中々見にいけなかったりして、

案外本の写真を見たほうが巧く彫れたりするのだけど

大抵の場合は、正面と斜めからくらいしか写真がないのだ。

絵と違って、彫る場合は、四方から写真が欲しい。

顔のアップも欲しいし、

台座の部分だって見たい。。

そういうものが網羅されてるので絶好の本である。

毎日新聞社、魅惑の仏像。

自分では、こういうものを彫る時間とか、

根気とかが、結構なかったりするのだけど、

生徒さんのをお手伝いする分には大丈夫だ。

ああでもない、こうでもないといいながら

完成に近づくことは楽しい。

この仏像で私が難しいと思うのは、

指が軽く頬に触れているところだ。

離れたり、くっつきすぎたりしそうな予感がする。

私が前に作ったのもとうとう何ミリか離れてしまった。

無理やり、離さないようにすると、指が長くなったり、

そこだけ頬が膨らんだりするわけだ^^;

中々丁度良くはならないものだ。

当時の人はどうやったんでしょうね。

ま、本物は寄木なので、後で腕を作れば丁度良いサイズになるのかな。

こんな写真を見てての製作でも

同じものを作ってみると、ここは変だな。。と思うことがある。

後の時代に別の人が部分的に作ったんじゃないか、、と思われる

なんとなく雰囲気が合わない部分ってのがあるものだ。

長い年月を経てるので、そういう修理はあるはずだし、

今回のこの仏像の黒っぽい漆も

今では、この色のしっとりとした感じが人気だと思うけど、

元々はこんな色ではなかったはずだし、

なんとなく、じーっと見てると

あまり巧くない漆職人が結構簡単に塗ってるような気もしてくる。

ということは、

中間の時代にはそんなに大切にされてなかったんじゃないのかな~、、

なんて考えたりしてるんだけど^^;

ま、最初は装飾も多いきらびやかな仏像だったのだろうけど、

かなり姿を変えた今はかえって人気がでたりしてるのだから

世の中わからないものよ。

 

 

ともあれ、すっごく完成を楽しみにしてるのだ。

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